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強制捕獲後の逃去考察

私が養蜂を営んでいる場所には、2023年3月現在2群飼育しています。2023年は関東でも桜の開花が10日ほど早く、3月14日に開花宣言をされました。そして驚くことに九州地方とほぼ同時期に第一分蜂が起きたのです。その日は3月16日(木)で今までの養蜂経験からして最短の記録となりました。

昨年度の採蜜有無に関して

流蜜度の増減による影響はありますが、やはり1年間採蜜をしていない群は越冬も順調だし、貯えも豊富な故に雄蜂の登場も比較的はやく、分蜂する時期も明らかに、秋口に採蜜した群と比べると早くなると感じています。今回最速を記録した群も、採蜜なしで5段(W300mm×H185mm)で第一分蜂をしています。

第二分蜂の捕獲

第一分蜂は捕獲できずに飛び去っていきました。。。これは致し方ない事です。常時養蜂場で作業していれば分蜂をリアルタイムで発見し捕獲する確率は高いですが、仕事などで現場を離れていれば、分蜂+蜂球を発見し強制捕獲することは至難の業でしょう。
しかしながら、今回は第二分蜂するタイミングに立ち合い、分蜂+蜂球を発見することが出来たのです。

捕獲後逃去の考察

今回は強制捕獲後の逃去を防ぐ方法として「巣門4mm」を試験的に実施してみました。4mmは女王蜂が通れないとされる最小の高さとなります。

  • 11時頃に蜂球発見+強制捕獲
  • 12時~13時頃まで巣門にてフェロモン(女王の臭い)擦り付け動作を確認
  • 15頃から雨降りだす(かなりの雨量)
  • 17頃に巣内確認 逃去を確認

4mmの巣門の効果としては、雄蜂のみ巣内に残されていました。飼育エリアによっては女王蜂が近親交配を繰り返すことで体格が働きバチとほぼ同じほどの小さい個体が発生することを聞いています。もしかしたら、今回の女王は4mmでは出入りが出来た可能性もあります。

もう一つの理由としては、強制捕獲のタイミングが早すぎて、女王不在の強制捕獲だった可能性も検討できます。でも捕獲後の「巣門にてフェロモン(女王の臭い)擦り付け動作を確認」しており、その確率はだいぶ低いと考えています。

逃去の確立は

私は今まで自身の養蜂場で強制捕獲した群の約70%は捕獲後の逃去で失っています。その理由は下記の2点に尽きると感じています。

  • 既に新入居場所が決定されている
  • 既に遠方に行くことを決めている

確かに養蜂場のエリアは蜜源が少ないのは確かです。既存の群れ(娘たち)に迷惑を掛けないように行動しているのでしょうね。
とにかく日が暮れてまでも巣内に居てくれる群もたまにいます。その場合は、その日のうちに2km以上離れた場所に一旦移動することにしています。